「猫を処方します。昔から猫は百薬の長って言いますからね。たいていの病気は猫で治ります」
薬ではなく、猫が処方される——そんな不思議なメンタルクリニックが、京都の路地裏に実在したら?石田祥『猫を処方いたします。』は、累計23万部突破・世界25カ国から翻訳オファー殺到・英語版も刊行された、国内外で愛される京都発のハートフルファンタジーです。
Audible版のナレーターは、ケンユウオフィス所属の声優・松本さちさん。著者・石田祥が京都府生まれ、松本さちさんが京都府京都市出身という「京都つながり」が、物語の空気感をより深く体現しています。評価☆4.8・556件という圧倒的な高評価が、その朗読の充実度を物語っています。
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猫を処方いたします。
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📚 作品の基本情報
- タイトル:猫を処方いたします。
- 著者:石田祥
- ナレーター:松本さち
- 出版社:PHP研究所(PHP文芸文庫)
- ジャンル:ハートフルファンタジー・連作短編
- 受賞歴:第11回京都本大賞受賞/第13回うつのみや大賞文庫部門大賞受賞
- 販売実績:シリーズ累計23万部突破/世界25カ国翻訳オファー/英語版2024年9月刊行
- コミカライズ:ふじもとまめ作画(講談社「月マガ基地」連載)
- シリーズ:全5作完結(第5作「猫を処方いたします。5」2025年10月刊行)
- Audible再生時間(第1作):8時間7分
- Audible配信日(第1作):2024年4月26日
- Audible評価(第1作):☆4.8(556件)
📖 あらすじ
京都市中京区の薄暗い雑居ビル5階——住所も「京都市中京区麩屋町通上ル六角通西入ル富小路下ル蛸薬師通東入ル」という、まるで場所を知らせたくないかのような細かさ。そこにひっそりと佇む「中京こころのびょういん」が、本作の舞台です。
院長は飄々としてノリが軽いニケ先生。クールで毒舌の看護師・千歳さん。この病院を訪れた心の不調を抱えた患者に、ニケ先生が処方するのは——薬ではなく、本物の猫です。
戸惑いながらも「服薬」(=猫との同居生活)を始める患者たち。職場でのパワハラに苦しむ会社員、育児に疲れた父親、人間関係に悩む女子大生、亡くなった飼い猫を想い続ける母親——それぞれの悩みに応じた「処方猫」が一匹ずつ選ばれ、決められた日数だけ一緒に暮らします。
気まぐれで繊細、手がかかるけど愛くるしい猫と暮らすことで、患者たちの心は少しずつほぐれていく。しかし同時に、ニケ先生と千歳さんには「何か秘密」がある——。この病院に猫を処方する「理由」とは何なのか。シリーズを通じて少しずつ明かされていく謎が、「猫かわいい」だけでない深みを物語に与えています。
全5作のシリーズを通じて描かれるのは、処方猫と患者の物語だけでなく、ニケ先生・千歳さんの過去とこの病院の存在理由——その謎の全貌が、シリーズ最終巻「衝撃のラスト」として多くの読者に驚きをもって迎えられています。
✍️ 著者プロフィール:石田祥
石田祥(いしだ・しょう)さんは1975年、京都府生まれの小説家です。高校卒業後、金融会社に入社し、その後通信会社に勤務。会社員として働きながら小説の執筆を続けるという二足のわらじ生活の末、2014年に作家デビューを果たしました。
デビューのきっかけは、第9回日本ラブストーリー大賞への応募。投稿した『トマトの先生』が大賞を受賞し、宝島社文庫からデビューします。以来、「動物と人間の絆」をテーマとした作品が特に読者の支持を集め、「猫を処方いたします。」シリーズは代表作となりました。
- 2014年「トマトの先生」で第9回日本ラブストーリー大賞受賞・デビュー
- 「元カレの猫を、預かりまして。」シリーズ(双葉文庫)
- 「猫を処方いたします。」で第11回京都本大賞・第13回うつのみや大賞文庫部門大賞受賞
- シリーズ累計23万部突破・世界25カ国翻訳オファー・英語版2024年9月刊行
- 2024年、作家デビュー10周年記念オフィシャルサイト開設
- 2026年3月「元カレの猫が、居座りまして。」(双葉文庫)刊行
SNSを一切使わず、書店でのイベントやファンレターを通じて読者と交流してきたという、現代では珍しい姿勢の作家さんでもあります。「猫を処方いたします。」シリーズが世界25カ国から翻訳オファーを受けているという事実は、猫と人の絆が国境を超えたテーマであることを示しています。
🎙️ ナレータープロフィール:松本さち
松本さち(まつもと・さち)さんは1973年3月29日生まれ、京都府京都市出身の女性声優です。ケンユウオフィス所属。本名同じ。
幼い頃から表現することが好きで、小学3年生の国語の授業で『かわいそうなぞう』の朗読を教師に褒められたことが声優を目指すきっかけのひとつになりました。中学時代に映画館でアニメ映画『天空の城ラピュタ』を観て声優という職業を意識し始め、その後の道を定めます。京都出身ということもあり、最初は関西弁が抜けなくて苦労したというエピソードも知られています。現在は東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校で声優の後進育成にも携わっています。
主な出演作は以下のとおりです。
- 『ドラえもん』(テレビ朝日版)——ゲスト出演
- 『デルトラ・クエスト』——出演
- 『夜桜四重奏〜ホシノウミ〜』(士夏彦雄飛)
- 『夜桜四重奏〜ツキニナク〜』(士夏彦雄飛)
- 『タマ川ヨシ子(猫)』(キヨ水コマチ)——猫作品への出演も!
- 『ファンタジックチルドレン』
- ゲーム:SDガンダム GGENERATIONシリーズ(アサギ・コードウェル)——7作品に渡って担当
- ドラマCD多数
Audible版「猫を処方いたします。」シリーズでは第1作から最新作まで一貫して朗読を担当しており、シリーズを通じてのナレーターとしての安定感は別格です。著者・石田祥が京都府生まれ、松本さちさんが京都府京都市出身という「京都つながり」が本作に特別な縁を与えており、京都の路地裏の空気感を「内側から知っている」声が、物語の世界観を豊かに体現しています。
なお、このブログでご紹介している「汝、星のごとく」「星を編む」のナレーター・柚木尚子さんと同じケンユウオフィス所属です。
🎧 Audibleで聴くポイント
◆ 評価☆4.8・556件——Audibleトップクラスの高評価
このブログで紹介してきた多くの作品の中でも、本作の評価☆4.8・556件という数字は際立って高い水準です。「猫の仕草や表現がとてもリアルで、聴きながら猫が見える気がした」「松本さちさんの朗読がとても心地よく、眠れない夜に何度も聴いた」というリスナーの声が、Audibleで本作を体験する価値を語っています。
◆ 「猫の仕草」が声でよりリアルに届く
本作の魅力のひとつは、各話に登場する「処方猫」の個性豊かな描写です。気まぐれに窓際で日向ぼっこをする猫、夜中に急に走り回る猫、不思議なタイミングで寄り添ってくる猫——松本さちさんの温かみのある語り口が、これらの猫の仕草を音声として届けるとき、文字よりも一層リアルに猫の気配が伝わってきます。
◆ シリーズ全5作がAudibleで聴ける——続きを聴きたくなること確実
第1作を聴き終えると、「ニケ先生の秘密は何なのか」「千歳さんとの関係は」という謎が積み重なり、続きを聴かずにはいられなくなります。Audibleでシリーズ全5作が揃っているので、「一気に聴き通す」という最高の体験が可能です。1作あたり7〜8時間前後のボリュームで、週末に1作ずつ聴き進める楽しみ方もおすすめです。
◆ 「心が疲れているとき」に聴くのが最高
本作のテーマはまさに「心の処方」です。仕事、人間関係、育児——現代社会で疲れた心が、猫の存在によって少しほぐれていく物語は、通勤疲れの電車の中でも、家事の合間のBGMとしても、眠れない夜のお供としても、聴くシーンを選びません。「心が疲れているときに聴くと、本当に処方されたような気持ちになれる」というリスナーの声は、本作の本質を言い当てています。
💬 ひよりの感想
① 「猫を処方する」という発想の天才さ
「薬ではなく猫が処方される」というアイデアだけで既に面白い。しかもそれが「ファンタジーだから何でもあり」という雑な設定ではなく、ちゃんと「なぜ猫なのか」「なぜこのクリニックが存在するのか」という理由が物語を通じて丁寧に構築されていく。設定の巧みさに唸りました。
② 各話の「処方猫」が個性豊かで全員可愛い
全話に登場する猫たちは、それぞれ全然違う個性を持っています。甘えん坊な猫、ツンデレな猫、静かに寄り添う猫——その一匹一匹の描写が丁寧で、松本さちさんの語り口を通じると「今この瞬間、自分の目の前に猫がいる」という錯覚さえ覚えます。Audible史上、最も猫を飼いたくなった作品です。
③ 患者たちの「心の傷」の描き方が優しい
パワハラ、育児疲れ、ルッキズム——現代社会でリアルに起きている問題を扱いながら、説教臭くなく、でも真剣に、各話の患者の痛みを描いています。「猫がいることで、それがどう変わるか」の過程が毎回丁寧で、読み終えた(聴き終えた)後に「なんか頑張れそう」という気持ちが残ります。
④ ニケ先生と千歳さんの謎が、シリーズへの中毒を生む
各話の患者の物語がほっこりと締まる中で、「この2人は何者なのか」「なぜ猫を処方するのか」という謎がじわじわと積み重なっていきます。第1作だけでは答えが出ないこの謎の設計が巧妙で、「早く次を聴きたい」という衝動を止められませんでした。
⑤ 松本さちさんの「京都の声」が物語に命を吹き込む
著者も松本さちさんも京都出身というのは、単なる偶然ではなく、本作の世界観に確かな深みを与えています。京都の路地裏の独特の空気——古くてひんやりとして、でも人情がある——その感覚が、声の向こうからじわりと伝わってくる感じがしました。☆4.8という評価は、そういった「縁の深さ」も含まれているのかもしれません。
⭐ 項目別評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ストーリーの面白さ | ★★★★★ | 各話の温かさ+シリーズの謎が絶妙に絡み合う |
| キャラクターの魅力 | ★★★★★ | 処方猫たちとニケ先生の謎が全員愛おしい |
| Audibleとの相性 | ★★★★★ | 猫の描写が声でよりリアルに感じられる |
| ナレーションの質 | ★★★★★ | ☆4.8・556件が証明する松本さちさんの圧倒的な適性 |
| ながら聴きのしやすさ | ★★★★★ | 1話完結の連作短編で通勤・家事・就寝前に最適 |
| 初心者へのおすすめ度 | ★★★★★ | Audible入門の一冊として猫好きに絶対おすすめ |
🙋 こんな方におすすめ
- ✅ 猫が好きな方・猫と暮らしている方(必ず癒されます)
- ✅ 心が疲れているとき、ほっこりしたいとき
- ✅ 京都が好きな方・京都の路地裏の雰囲気が好きな方
- ✅ ファンタジー要素があっても温かくて読みやすい作品が好きな方
- ✅ 就寝前にAudibleで癒されたい方
- ✅ シリーズをまとめてAudibleで体験したい方
📝 まとめ
『猫を処方いたします。』は、「薬ではなく猫が処方される不思議なクリニック」というユニークな設定の中に、心の傷と癒しをリアルに描いた、温かくて深みのある連作短編集です。シリーズ累計23万部・世界25カ国への翻訳という実績は、猫と人の絆が普遍的に人の心を動かすことを証明しています。
評価☆4.8を獲得した松本さちさんの朗読は、京都出身という縁も加わって、物語の世界観を完璧に体現しています。「今すぐ猫を処方してほしい」と思ったら、ぜひAudibleで耳から体験してみてください。
※本記事にはAmazonアソシエイト等のアフィリエイトリンクが含まれています。
🐱 「猫を処方いたします。」シリーズ(Audibleで全作配信中)
- 猫を処方いたします。(第1作)——☆4.8・556件 再生8時間7分 配信2024/4/26
- 猫を処方いたします。2(第2作)——☆4.9・360件 再生7時間11分 配信2024/5/24
- 猫を処方いたします。3(第3作)——配信2024年
- 猫を処方いたします。4(第4作)——2025年3月刊行
- 猫を処方いたします。5(最終作)——2025年10月刊行・シリーズ完結
📖 石田祥の他の人気作
- 元カレの猫を、預かりまして。——双葉文庫・猫が縁をつなぐ恋愛小説
- 元カレの猫が、居座りまして。——2026年3月刊行の最新作
投稿日:2026年5月 / 著者:ひより


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