殺し屋の営業術

江戸川乱歩賞

「今月のノルマはいくらでしょう? 契約率25%……残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
口封じで殺されそうな状況でも——営業を始める男がいた。こんなバカバカしくて笑えて、気づけば一気読みしてしまう最高のエンターテインメントが2025年に誕生した。第71回江戸川乱歩賞受賞・2026年本屋大賞6位・王様のブランチBOOK大賞2025受賞の話題作『殺し屋の営業術』を、Audibleで外崎友亮さんの臨場感あふれる朗読で体験してください 🎧💼🔫

📚 本の基本情報

  • タイトル:殺し屋の営業術
  • 著者:野宮有
  • 出版社:講談社
  • 発売:2025年8月29日(単行本)
  • ナレーター:外崎友亮
  • ジャンル:ミステリー・エンターテインメント
  • 主な受賞:第71回江戸川乱歩賞(2025年)・2026年本屋大賞6位・王様のブランチBOOK大賞2025
  • 選考委員の言葉:東野圭吾「読み手の心を掴む力に満ちていた」湊かなえ「主人公の内面の変化にワクワクしました」
  • 個人評価:★★★★★(5.0 / 5.0)

あらすじ

主人公は鳥井(とりい)——社内営業成績ナンバーワン、契約成立のためなら手段を選ばない凄腕営業マンです。

ある日、アポイント先を訪れた鳥井は、そこで刺殺体を発見します。そして自身も背後から襲われ、意識を失ってしまいます。彼を襲ったのは、「ビジネス」として依頼を受け殺害を実行する「殺し屋」でした。

目撃者となってしまった鳥井——口封じとして消されるのは、もう時間の問題でした。

しかしその絶体絶命の状況で、鳥井は殺し屋に向かって——営業を始めます。

「ここで私を殺したら、あなたは必ず後悔します」
「今月のノルマはいくらでしょう? 売上目標は?」
「契約率は25%……、残念ながら、かなり低いと言わざるを得ません」
「どうしてこんな状況になるまでプロの営業を雇わなかったんですか?」

これは商談だ——命がけの、前代未聞の商談だ

「私を雇いませんか? この命に代えて、あなたを救って差し上げます」

こうして鳥井に課せられた「営業ノルマ」は、2週間で2億円。稼げなければ、全員まとめて地獄行き——。究極の状況で繰り広げられる、命がけの営業バトルが始まります。

本書の見どころ

① 設定の「バカバカしさ」が最高のエンターテインメントを生む

本書の最大の魅力は、「殺されそうになったら営業する」というぶっ飛んだ設定の面白さです。でも読み進めると、これが単なるコメディではないことに気づく。凄腕営業マンの鳥井が、殺し屋相手にマーケティング分析をし、課題解決を提案し、クロージングを仕掛けていく——その過程が、本物のビジネス書として読めてしまうリアリティを持っているのです。

「笑える×本格的なビジネス論×緊張感あるミステリー」この三つが完璧に共存しているのが、本書の類まれな達成です。

② 「異例の超ハイレベル最終候補作の中でぶっちぎり第1位」の実力

江戸川乱歩賞の選考委員たちが揃って絶賛しました。東野圭吾さんは「読み手の心を掴む力に満ちていた」と評し、湊かなえさんは「主人公の内面の変化にワクワクしました」と語りました。横関大さんは「新人賞のレベルを超えた優れたエンターテインメント作品」と称しています。

これほどの選考委員全員が揃って絶賛するのは異例のこと。その実力は本物です。

③ 主人公の「内面の変化」がジーンとくる

表面上はコメディタッチのエンターテインメントですが、物語が進むにつれて鳥井自身の内面が変化していく過程が丁寧に描かれます。命がけの状況で、彼は何を学び、何を変えていくのか——湊かなえさんが「内面の変化にワクワクした」と語るように、単なる「笑える冒険譚」を超えた、人間ドラマとしての側面も持ちます。

④ 営業職・ビジネスパーソンに特刺さり

本書に登場する営業術は、架空の「殺し屋稼業」に向けたものでありながら、実際のビジネスシーンに置き換えると100%使えるロジックばかりです。BANT情報の収集、課題の本質を突く質問術、信頼関係の構築——笑いながら、本物のセールスノウハウが学べてしまう作品です。

著者・野宮有さんについて

『殺し屋の営業術』を書いた野宮有(のみや・ゆう)さんは、2025年に彗星のごとく現れたミステリー界の新星です。

野宮有さんのプロフィール

  • 生年月日:1993年5月3日
  • 出身地:福岡県豊前市
  • 現住所:東京都
  • 職業:小説家・漫画原作者
  • 受賞:第71回江戸川乱歩賞、王様のブランチBOOK大賞2025
  • 特記:「作家としてすぐ売れていたら書けなかった」

野宮さんの経歴は実にユニークです。デビュー7年前からライトノベルや漫画原作のジャンルで活動しながら、会社員として短期間ではあるが営業職を経験していたという背景を持ちます。本作にはその営業経験が見事に活かされており、「作家としてすぐに売れていたらこの作品は書けなかった」と江戸川乱歩賞の発表会で振り返っています。

影響を受けた作家として乙一、東山彰良、朝井リョウの名前を挙げており、影響を受けたライトノベルとして成田良悟の『バッカーノ!』を挙げているなど、幅広い読書体験がその作風の礎になっています。

野宮有さんの主な作品

  • 📖 『シルバー・ブレット』(2018年)— 第25回電撃小説大賞選考委員奨励賞
  • 📖 漫画原作:『わたしの家族飼育日記』(ぶんか社)、『ぼくらの死体解体クラブ』(ファンギルド)など
  • 📖 『魔法少女と麻薬戦争』(2023年)— 少年ジャンプ+×note原作大賞 大賞受賞
  • 📖 『殺し屋の営業術』(2025年)— 第71回江戸川乱歩賞受賞・2026年本屋大賞6位
  • 📖 『殺し屋の出世術』(2026年予定)— シリーズ第2作

「諦めなくてよかった」という受賞コメントが、7年間書き続けた野宮さんの苦労と喜びを凝縮しています。『殺し屋の出世術』というシリーズ第2作も刊行予定で、今後ますます注目の作家です。

ナレーター・外崎友亮さんの朗読が「命がけの商談」を熱く届ける

Audible版『殺し屋の営業術』の臨場感を最大限に高めているのが、ナレーターの外崎友亮(とのざき・ゆうすけ)さんです。

外崎友亮さんのプロフィール

  • 生年月日:1988年7月31日(しし座)
  • 出身地:北海道
  • 所属:アクロス エンタテインメント
  • 職業:声優・俳優
  • 身長:176cm
  • 血液型:AB型
  • 愛称:Qちゃん
  • 特記:元看護師(地元北海道で2年間勤務)→声優に転身
  • 趣味・特技:テニス
  • 資格:普通看護師免許(!)

外崎さんの経歴で何より驚くのが、地元北海道で2年間、看護師として働いていたが、声優に憧れて上京したという異色の転身ストーリーです。看護師から声優へ——野宮さんの「会社員から小説家へ」という経歴と、奇しくも共鳴する「諦めなかった者同士」の組み合わせとも言えます。

2014年に岩田光央・鈴村健一主催のオーディションで優勝し芸能界デビュー。以来、アニメ・ゲーム・ラジオ・舞台と多彩に活躍しています。

外崎友亮さんの主な出演作

  • 🎙 アニメ『鬼滅の刃』— 浅草の人 役
  • 🎙 アニメ『名探偵コナン』— 2019年〜複数回出演
  • 🎙 アニメ『遊☆戯☆王VRAINS』— 剣持 役(初アニメ出演)
  • 🎙 アニメ『異修羅』— 旧王国兵 役
  • 🎙 アニメ『陰陽廻天 Re:バース』— ならず者 役
  • 🎙 ゲーム『レファルシアの幻影』— ライザー 役
  • 🎙 ラジオ:『木村昴×外崎友亮 ビバップ・コミュニケーション』パーソナリティー
  • 🎙 Audible朗読:『殺し屋の営業術』ほか

本作での外崎さんの朗読の魅力は、何といっても鳥井の「冷静だが熱い」営業マンとしての個性を声で完璧に体現する表現力です。殺し屋を前にしたプレッシャーと、凄腕営業マンとしての自信——この絶妙なバランスを、外崎さんは息のコントロールと声のトーンで見事に表現しています。

緊迫した場面では緊張感をキープしながら、コミカルな営業トークの場面ではテンポよく笑いを生み出す——「笑い×スリル×感動」を同時に届ける外崎さんの朗読は、本作の多層的な魅力を最大限に引き出してくれます

Audibleで聴くときのポイント

  • 🎧 速度は1.0〜1.3倍がおすすめ(テンポある展開を活かすため)
  • 🎧 通勤・家事中に最適——笑えるエンタメなので何をしながらでも楽しめる
  • 🎧 営業職の方は特に刺さります——鳥井のトークを営業研修として活用可?
  • 🎧 続編『殺し屋の出世術』の配信も今後要チェック!
  • 🎧 江戸川乱歩賞作品をまとめてチェックしたい方にも入口として最適

聴いた感想

① 「笑えるのに本格的」という奇跡

本書を聴き始めた最初の数分で確信しました——これは普通じゃない作品だと。殺されそうになって営業を始めるという設定の「バカバカしさ」が、リアルなビジネス論と完璧に融合しているのです。笑いながら「でもこれ本当に正しい営業のやり方だな」と思わせてしまう筆力が、野宮さんの凄さです。

② 鳥井の営業トークが本当に「使える」

殺し屋相手の鳥井の分析はこうです。「契約率25%は低すぎます。原因は見込み客の選定ミスと、提案内容の汎用化です」——これって殺し屋の話?それとも普通のセールスの話?この混乱が最高に面白い。そして驚くことに、全部正しいビジネス論なのです

③ 緊張感が途切れない構成力

2週間で2億円というノルマ設定が絶妙です。時間的プレッシャーと、失敗したら死ぬという命のプレッシャーが常に追いかけてくる。笑いながらハラハラし続けるという体験は、他の作品ではなかなか得られない唯一無二のものです。

④ 外崎友亮さんの朗読が「鳥井そのもの」

外崎さんが体現する鳥井は、「どんな状況でも動じない営業マンのメンタリティ」「それでも人間として感じる恐怖や動揺」のバランスが絶妙で、まさに「鳥井そのもの」という朗読です。元看護師という経歴から来るのか、危機的状況下での落ち着いた声の質感が、このキャラクターに完璧にハマっています。

⑤ 諦めなかった二人が作った傑作

野宮さんの「7年間諦めなかった」、外崎さんの「看護師から声優に転身した」——この作品には、諦めなかった二人の人間が作り上げた熱量が宿っています。「諦めなくてよかった」という野宮さんの受賞コメントが、聴き終わった後に別の重みを持って響いてくるのです。

項目別の評価

項目 評価 コメント
ストーリー設定 ★★★★★ 唯一無二のぶっ飛んだ発想
エンタメ性 ★★★★★ 一気読み必至のテンポ
ビジネス論 ★★★★★ 笑えるのに本格的で使える
朗読 ★★★★★ 外崎さんの冷静×熱い声が完璧
余韻 ★★★★★ 諦めなかった者の熱量が残る

🎯 こんな方におすすめ

  • ✓ ミステリー・エンターテインメント小説が好きな方
  • ✓ 江戸川乱歩賞作品をチェックしたい方
  • ✓ 営業職・ビジネスパーソンの方(本当に刺さります!)
  • ✓ 「笑えて、ハラハラして、感動できる」作品を探している方
  • ✓ 本屋大賞ノミネート作品を制覇したい方
  • ✓ 「新人作家の初作品をいち早くチェックしたい」方
  • ✓ 外崎友亮さんのファンの方
  • ✓ 通勤・家事中に気軽に楽しめる作品を探している方

⚠ 注意したい方

  • 重厚なハードボイルドや純文学を求める方には軽すぎるかも(最高にいい意味で軽快!)
  • 殺し屋という職業設定が気になる方は——でも、あくまでエンタメとして楽しんでください

まとめ|「諦めなくてよかった」が生んだ、爆笑と感動の傑作

『殺し屋の営業術』は、7年間諦めずに書き続けた野宮有さんが、自身の営業経験と無数のフィクション体験を詰め込んで生み出した、笑えて、ハラハラして、ジーンとくる唯一無二のエンターテインメントでした。

「殺されそうになったら営業する」——この一行で笑えた方なら、絶対に楽しめます。そしてその「笑い」の奥に、本物のビジネス論と人間ドラマが待っているのが、本書の真骨頂です。

外崎友亮さんの「元看護師の落ち着き」と「声優としての表現力」が融合した朗読は、鳥井の命がけの商談に最高の臨場感を与えてくれます。通勤電車の中で思わず笑いそうになりながら聴く——そんな幸せな体験が待っています 💼🔫✨

シリーズ第2作『殺し屋の出世術』も楽しみ。野宮有という作家の今後から、目が離せません!

🎧 Audibleで『殺し屋の営業術』を聴く

Audible会員なら聴き放題対象作品。初めての方は30日間無料体験で試せます。第71回江戸川乱歩賞受賞・本屋大賞6位・東野圭吾絶賛の新星作家のデビュー作を、ぜひこの機会に。

Audibleで聴いてみる

投稿日:2026年5月
— ひより —

コメント

タイトルとURLをコピーしました