「どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲」
最強の楯と至高の矛——ふたつの信念が、ぶつかり合う。第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんの戦国小説『塞王の楯』は、石垣職人と鉄砲職人の対決という斬新な切り口から、戦と泰平の本質に迫る究極のエンターテインメント。Audibleで岩崎了さんの実力派朗読で聴くと、大津城の城壁を打つ砲弾の音、石を積み上げる職人たちの息遣いが、まるで耳元で響くような臨場感を味わえます 🎧⚔️
- 📚 本の基本情報
- あらすじ
- 本書の見どころ
- 著者・今村翔吾さんについて
- ナレーター・ 「どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲」 最強の楯と至高の矛——ふたつの信念が、ぶつかり合う。第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんの戦国小説『塞王の楯』は、石垣職人と鉄砲職人の対決という斬新な切り口から、戦と泰平の本質に迫る究極のエンターテインメント。Audibleで岩崎了さんの実力派朗読で聴くと、大津城の城壁を打つ砲弾の音、石を積み上げる職人たちの息遣いが、まるで耳元で響くような臨場感を味わえます 🎧⚔️ 📚 本の基本情報
- あらすじ
- 本書の見どころ
- 著者・今村翔吾さんについて
- ナレーター・岩崎了さんの朗読が戦国に命を吹き込む
- 聴いた感想
- 項目別の評価
- 🎯 こんな方におすすめ
- まとめ|「楯」と「矛」が問いかける、人の心の物語
- 🎧 Audibleで『塞王の楯』を聴く
- 聴いた感想
- 項目別の評価
- 🎯 こんな方におすすめ
- まとめ|「楯」と「矛」が問いかける、人の心の物語
📚 本の基本情報
- タイトル:塞王の楯
- 著者:今村翔吾
- 出版社:集英社
- 発売:2021年10月5日(単行本)/文庫版あり
- ページ数:560ページ
- ナレーター:岩崎了
- ジャンル:歴史・時代小説/戦国エンターテインメント
- 主な受賞歴:第166回直木三十五賞(2022年)
- 個人評価:★★★★★(5.0 / 5.0)
あらすじ
物語の始まりは、戦国時代——越前・一乗谷城。織田信長による落城の混乱の中、幼い飛田匡介(とびた・きょうすけ)は父母と妹を喪います。逃げる途中、彼を救ったのは石垣職人集団「穴太衆(あのうしゅう)」の頭目飛田源斎(とびた・げんさい)でした。
源斎は匡介に「石の声を聞ける」類い稀な才能を見出し、自らの後継者として育てます。穴太衆の頂点に君臨する者だけが名乗ることを許される称号——それが「塞王(さいおう)」。匡介は「絶対に破られない最強の楯」である石垣を造れば、世から戦を無くせると信じ、石積みの技を磨き続けます。
一方、近江国の鉄砲職人集団「国友衆(くにともしゅう)」では、戦で父を喪った孤児・国友彦九郎(くにとも・げんくろう)が、師である国友三落(くにとも・さんらく)——「砲仙」の元で鉄砲鍛冶の技を磨いていました。彦九郎は「どんな城も落とす至高の矛」で恐怖を植え付ければ、誰も戦をしなくなると信じています。
同じ「泰平の世」を願いながら、進む道は正反対——
最強の楯か、至高の矛か。
答えは、戦火の果てに。
豊臣秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、舞台は琵琶湖畔の大津城へ。関ヶ原の戦いの直前、城主京極高次(きょうごく・たかつぐ)は匡介に石垣の改修を依頼。一方、攻め手の西軍は彦九郎に鉄砲の供給を依頼します。攻めるは西国無双と謳われる猛将立花宗茂と国友衆。守るは「蛍大名」と揶揄されてきた高次と、その妻お初(浅井三姉妹の次女)、そして穴太衆・飛田屋。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、「楯」と「矛」、信念を懸けた職人たちの宿命の対決が幕を開けます——。
本書の見どころ
① 「職人目線」で描かれる戦国の新しさ
戦国小説といえば武将が主役になりがちですが、本作の主役は「石垣職人」と「鉄砲職人」。表舞台に立つことはない職人たちの戦いを描くという視点が、本当に新鮮です。「石を積む」「鉄砲を造る」という地味な行為に、これほどのドラマがあったのかと驚かされます。
② 「塞王の楯」の正体とは?
物語のクライマックスで明かされる「塞王の楯」の正体——これが本作最大の感動ポイントです。単なる「強固な石垣」ではない、もっと深い意味がそこには込められています。書評ではあえて伏せますが、聴いて確かめてほしい結末です。
③ 名言が心に響く
本作にはたくさんの名言が散りばめられていますが、特に印象的なのが終盤の一節:
「泰平の形、泰平の質は矛が決める訳でも、楯が決める訳でもない。人の心である」
これは現代の私たちにも刺さる、普遍的なメッセージです。武力や技術ではなく「人の心」が世を変える——そんな今村翔吾さんの思想が結晶化した一文。聴き終えた後、長く心に残る言葉になるはずです。
著者・今村翔吾さんについて
『塞王の楯』を書いた今村翔吾(いまむら・しょうご)さんは、現代日本の歴史時代小説を牽引する若手作家です。
今村翔吾さんのプロフィール
- 生年:1984年
- 出身地:京都府
- 現住所:滋賀県大津市(『塞王の楯』の舞台!)
- デビュー:2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
- 受賞歴:第166回直木賞 ほか多数
今村さんは、京都府生まれの作家で、現在は滋賀県大津市に在住。本作の舞台「大津城」がある場所に住んでいるという、まさに地元への愛情が詰まった一作です。
2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューしてから、わずか5年で直木賞を受賞という、まさに「歴史時代小説の麒麟児」と呼ぶべき作家。特筆すべきは、2021年11月に大阪府箕面市の書店を事業承継して「書店オーナー」にもなったこと。執筆だけでなく、本の流通や販売にも積極的に取り組む新しい時代の作家です。
今村翔吾さんの主な受賞歴と作品
- ⚔️ 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(2017年)— デビュー作・第7回歴史時代作家クラブ賞
- ⚔️ 『童の神』(2018年)— 第10回角川春樹小説賞・第160回直木賞候補
- ⚔️ 『八本目の槍』(2019年)— 第41回吉川英治文学新人賞
- ⚔️ 『じんかん』(2020年)— 第11回山田風太郎賞・第163回直木賞候補
- ⚔️ 「羽州ぼろ鳶組」シリーズ(2021年)— 第6回吉川英治文庫賞
- ⚔️ 『塞王の楯』(2021年)— 第166回直木賞受賞
- ⚔️ 『幸村を討て』『茜唄』『海を破る者』 ほか多数
- ⚔️ シリーズ作品:くらまし屋稼業、イクサガミ など
これだけの受賞歴を見れば一目瞭然——「歴史時代小説の現代を作る」存在と言える今村さん。本作はその集大成であり、直木賞の栄誉を受けた渾身の長編です。
ナレーター・ 「どんな攻めをも、はね返す石垣。どんな守りをも、打ち破る鉄砲」 最強の楯と至高の矛——ふたつの信念が、ぶつかり合う。第166回直木賞を受賞した今村翔吾さんの戦国小説『塞王の楯』は、石垣職人と鉄砲職人の対決という斬新な切り口から、戦と泰平の本質に迫る究極のエンターテインメント。Audibleで岩崎了さんの実力派朗読で聴くと、大津城の城壁を打つ砲弾の音、石を積み上げる職人たちの息遣いが、まるで耳元で響くような臨場感を味わえます 🎧⚔️ 📚 本の基本情報
- タイトル:塞王の楯
- 著者:今村翔吾
- 出版社:集英社
- 発売:2021年10月5日(単行本)/文庫版あり
- ページ数:560ページ
- ナレーター:岩崎了
- ジャンル:歴史・時代小説/戦国エンターテインメント
- 主な受賞歴:第166回直木三十五賞(2022年)
- 個人評価:★★★★★(5.0 / 5.0)
あらすじ
物語の始まりは、戦国時代——越前・一乗谷城。織田信長による落城の混乱の中、幼い飛田匡介(とびた・きょうすけ)は父母と妹を喪います。逃げる途中、彼を救ったのは石垣職人集団「穴太衆(あのうしゅう)」の頭目飛田源斎(とびた・げんさい)でした。
源斎は匡介に「石の声を聞ける」類い稀な才能を見出し、自らの後継者として育てます。穴太衆の頂点に君臨する者だけが名乗ることを許される称号——それが「塞王(さいおう)」。匡介は「絶対に破られない最強の楯」である石垣を造れば、世から戦を無くせると信じ、石積みの技を磨き続けます。
一方、近江国の鉄砲職人集団「国友衆(くにともしゅう)」では、戦で父を喪った孤児・国友彦九郎(くにとも・げんくろう)が、師である国友三落(くにとも・さんらく)——「砲仙」の元で鉄砲鍛冶の技を磨いていました。彦九郎は「どんな城も落とす至高の矛」で恐怖を植え付ければ、誰も戦をしなくなると信じています。
同じ「泰平の世」を願いながら、進む道は正反対——
最強の楯か、至高の矛か。
答えは、戦火の果てに。
豊臣秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、舞台は琵琶湖畔の大津城へ。関ヶ原の戦いの直前、城主京極高次(きょうごく・たかつぐ)は匡介に石垣の改修を依頼。一方、攻め手の西軍は彦九郎に鉄砲の供給を依頼します。攻めるは西国無双と謳われる猛将立花宗茂と国友衆。守るは「蛍大名」と揶揄されてきた高次と、その妻お初(浅井三姉妹の次女)、そして穴太衆・飛田屋。
大軍に囲まれ絶体絶命の大津城を舞台に、「楯」と「矛」、信念を懸けた職人たちの宿命の対決が幕を開けます——。
本書の見どころ
① 「職人目線」で描かれる戦国の新しさ
戦国小説といえば武将が主役になりがちですが、本作の主役は「石垣職人」と「鉄砲職人」。表舞台に立つことはない職人たちの戦いを描くという視点が、本当に新鮮です。「石を積む」「鉄砲を造る」という地味な行為に、これほどのドラマがあったのかと驚かされます。
② 「塞王の楯」の正体とは?
物語のクライマックスで明かされる「塞王の楯」の正体——これが本作最大の感動ポイントです。単なる「強固な石垣」ではない、もっと深い意味がそこには込められています。書評ではあえて伏せますが、聴いて確かめてほしい結末です。
③ 名言が心に響く
本作にはたくさんの名言が散りばめられていますが、特に印象的なのが終盤の一節:
「泰平の形、泰平の質は矛が決める訳でも、楯が決める訳でもない。人の心である」
これは現代の私たちにも刺さる、普遍的なメッセージです。武力や技術ではなく「人の心」が世を変える——そんな今村翔吾さんの思想が結晶化した一文。聴き終えた後、長く心に残る言葉になるはずです。
著者・今村翔吾さんについて
『塞王の楯』を書いた今村翔吾(いまむら・しょうご)さんは、現代日本の歴史時代小説を牽引する若手作家です。
今村翔吾さんのプロフィール
- 生年:1984年
- 出身地:京都府
- 現住所:滋賀県大津市(『塞王の楯』の舞台!)
- デビュー:2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』
- 受賞歴:第166回直木賞 ほか多数
今村さんは、京都府生まれの作家で、現在は滋賀県大津市に在住。本作の舞台「大津城」がある場所に住んでいるという、まさに地元への愛情が詰まった一作です。
2017年に『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューしてから、わずか5年で直木賞を受賞という、まさに「歴史時代小説の麒麟児」と呼ぶべき作家。特筆すべきは、2021年11月に大阪府箕面市の書店を事業承継して「書店オーナー」にもなったこと。執筆だけでなく、本の流通や販売にも積極的に取り組む新しい時代の作家です。
今村翔吾さんの主な受賞歴と作品
- ⚔️ 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』(2017年)— デビュー作・第7回歴史時代作家クラブ賞
- ⚔️ 『童の神』(2018年)— 第10回角川春樹小説賞・第160回直木賞候補
- ⚔️ 『八本目の槍』(2019年)— 第41回吉川英治文学新人賞
- ⚔️ 『じんかん』(2020年)— 第11回山田風太郎賞・第163回直木賞候補
- ⚔️ 「羽州ぼろ鳶組」シリーズ(2021年)— 第6回吉川英治文庫賞
- ⚔️ 『塞王の楯』(2021年)— 第166回直木賞受賞
- ⚔️ 『幸村を討て』『茜唄』『海を破る者』 ほか多数
- ⚔️ シリーズ作品:くらまし屋稼業、イクサガミ など
これだけの受賞歴を見れば一目瞭然——「歴史時代小説の現代を作る」存在と言える今村さん。本作はその集大成であり、直木賞の栄誉を受けた渾身の長編です。
ナレーター・岩崎了さんの朗読が戦国に命を吹き込む
Audible版『塞王の楯』を最高の体験にしているのが、ナレーターの岩崎了(いわさき・りょう)さんです。
岩崎了さんのプロフィール
- 所属:アーツビジョン
- 職業:声優・ナレーター
- 特徴:実力派の朗読で、文芸作品・ビジネス書を幅広くカバー
岩崎さんは、アーツビジョンに所属する実力派の声優・ナレーター。Audibleでは多数の人気作品の朗読を担当しており、その安定感のある朗読技術で多くのファンを獲得しています。
岩崎了さんの主なAudible朗読作品
- 🎙 『教場』(長岡弘樹)— 警察学校を舞台にしたミステリー
- 🎙 『ある男』(平野啓一郎)— アイデンティティを問う傑作
- 🎙 『罪の声』(塩田武士)— グリコ・森永事件を題材にした傑作
- 🎙 『神去なあなあ日常』(三浦しをん)— 林業をテーマにした青春小説
- 🎙 『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈)— 本屋大賞作品
- 🎙 『虐殺器官』『ハーモニー』(伊藤計劃)— SF傑作
- 🎙 『フォン・ノイマンの哲学』(高橋昌一郎)— 知的興奮の一冊
- 🎙 『砦』シリーズ(夏川草介)— 医療小説
- 🎙 『きいろいゾウ』『罪の声』ほかにビジネス書朗読も多数
これだけの幅広いジャンルを朗読できる岩崎さんは、まさに「朗読のオールラウンダー」。文芸作品からSF、ミステリー、ビジネス書まで、どんなジャンルでも安定したクオリティを発揮します。
『塞王の楯』での岩崎さんの朗読の魅力は、何といっても登場人物を見事に演じ分ける表現力。匡介の真っ直ぐな信念、源斎の重厚な師の風格、彦九郎の鋭い気概、京極高次の意外な温かさ、お初の凛とした強さ——それぞれの人物が、声色と語り口だけで鮮やかに立ち上がってきます。
戦国時代の言い回し、職人言葉、武将の威厳——どれも岩崎さんの朗読を通じて、まるでその場で語られているような臨場感を生み出します。特に大津城攻防戦のクライマックス、石垣を打つ砲弾の音、崩れる石を積み直す職人たちの掛け声——岩崎さんの声が、文字では得られない緊迫感をもたらしてくれます。
Audibleで聴くときのポイント
- 🎧 速度は1.0〜1.2倍がおすすめ(職人言葉の重みを味わうため)
- 🎧 戦国小説に慣れていない方は序盤の人物関係を整理しながら聴くと◎
- 🎧 大津城攻防戦のクライマックスは集中して聴ける時間に
- 🎧 ボリュームのある長編なので、数日に分けてゆっくり楽しむのがおすすめ
- 🎧 滋賀県(特に大津・近江)にゆかりがある方には、地元の歴史として特に響きます
聴いた感想
① 「職人小説」としての面白さに引き込まれた
本作を聴いて最も驚いたのは、「石垣を積む」「鉄砲を造る」という職人の世界が、こんなにもドラマチックだったということ。普段あまり戦国時代の細部に触れることがない私(ひより)でも、「石の声を聞く」匡介の世界に、すっかり引き込まれてしまいました。
「ほこ×たて」の対決を、極限まで深く描いた小説——そう表現しても過言ではないかもしれません。それぞれの職人の誇りと信念がぶつかり合う姿に、何度も鳥肌が立ちました。
② 京極高次とお初の夫婦が最高にいい
本作で最も愛おしいキャラクターと言えるのが、大津城主・京極高次と妻のお初。「蛍大名」「妻のおかげで出世した戦下手」と陰口を叩かれてきた高次の意外な信念と人間性が、物語を通じて鮮やかに描かれていきます。
そして、浅井三姉妹の次女として知られるお初の凛とした強さ。岩崎さんの朗読で聴くと、二人の夫婦の絆が本当に魅力的で、この二人をもっと好きになることができます。
③ 「最強の楯」の正体に号泣
物語の終盤、匡介が悟る「塞王の楯」の真の正体——これを聴いた瞬間、思わず涙が溢れました。単なる「石垣」ではない、もっと尊い何か。詳細はネタバレになるので書きませんが、「これこそが、この物語が直木賞を取った理由だ」と納得させられる、見事な伏線回収です。
④ 「楯」と「矛」、どちらが正しいのか?
匡介の「最強の楯」と彦九郎の「至高の矛」——同じ「泰平の世」を願いながらも、正反対のアプローチを取る二人。読者は最後まで、どちらが正しいのか答えを出せません。
しかし最終的に、二人が辿り着く答えは——「楯でも矛でもない。人の心が泰平を決める」という結論。これは現代の私たちが、安全保障や平和について考えるときにも通じる、普遍的なメッセージです。
⑤ 岩崎了さんの朗読が圧巻
11時間以上ある長編ですが、岩崎さんの朗読が見事すぎて飽きることなく一気に聴けるのが本当にすごい。匡介、源斎、彦九郎、京極高次、お初、立花宗茂、石田三成——これだけの登場人物を声色で演じ分けながら、戦国の重厚な空気をずっと保ち続けるのは並の朗読家にはできません。岩崎さんの実力が光るオーディオブックです。
項目別の評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ストーリー | ★★★★★ | 「楯と矛」の哲学的対決 |
| キャラクター | ★★★★★ | 主役級から脇役まで魅力的 |
| 歴史描写 | ★★★★★ | 戦国の臨場感が圧倒的 |
| 朗読 | ★★★★★ | 岩崎了さんの演じ分けが見事 |
| 余韻 | ★★★★★ | 聴き終えた後も長く心に残る |
🎯 こんな方におすすめ
- ✓ 戦国時代小説・歴史小説が好きな方
- ✓ 直木賞作品をチェックしたい方
- ✓ 今村翔吾さんの作品を初めて読む方
- ✓ 職人の世界に興味がある方(特に建築・武具好き)
- ✓ 重厚な人間ドラマを聴きたい方
- ✓ 「楯と矛」「平和と武力」というテーマに関心がある方
- ✓ 滋賀県・大津・近江ゆかりの方
- ✓ 岩崎了さんのファンの方
- ✓ 長編をじっくり聴き込みたい方
⚠ 注意したい方
- 戦国時代の戦闘描写が多いので、苦手な方はご注意を
- 登場人物が多いので、最初の数時間は集中して聴くのがおすすめ
- 11時間超の長編なので、まとまった時間が取れる方向け
まとめ|「楯」と「矛」が問いかける、人の心の物語
『塞王の楯』は、戦国小説の枠を超えた、「人間とは何か」「平和とは何か」を問いかける哲学的な傑作でした。
石垣職人と鉄砲職人——表舞台に立たない職人たちの戦いを通して、同じ目的を持ちながらも異なる手段を選ぶ人間たちの姿が鮮やかに描き出されます。そして最後に辿り着く「人の心」というシンプルだけれど深い答え——これこそが、直木賞を受賞した今村翔吾さんの真骨頂です。
岩崎了さんの実力派朗読は、500ページを超える長編を最後まで飽きさせず、戦国の風や石垣の重み、砲弾の音まで耳に届けてくれます。『成瀬は天下を取りにいく』を聴いて岩崎さんを知った方も、ぜひこちらの戦国小説で違った魅力を感じてみてください。
聴き終えた後、きっとあなたも「楯と矛、自分ならどちらを選ぶだろうか」と考えずにはいられないはず。そして、現代社会における平和や対立についても、深く考えさせられる一冊です ⚔️🌟
今村翔吾さんの他の作品『八本目の槍』『じんかん』『幸村を討て』などもAudibleで聴けるものが多いので、本作が気に入ったら、ぜひ続けて聴いてみてください。
🎧 Audibleで『塞王の楯』を聴く
Audible会員なら聴き放題対象作品。初めての方は30日間無料体験で試せます。第166回直木賞受賞作を、ぜひこの機会に。
投稿日:2026年5月
— ひより —
さんの朗読が戦国に命を吹き込む
Audible版『塞王の楯』を最高の体験にしているのが、ナレーターの岩崎了(いわさき・りょう)さんです。
岩崎了さんのプロフィール
- 所属:アーツビジョン
- 職業:声優・ナレーター
- 特徴:実力派の朗読で、文芸作品・ビジネス書を幅広くカバー
岩崎さんは、アーツビジョンに所属する実力派の声優・ナレーター。Audibleでは多数の人気作品の朗読を担当しており、その安定感のある朗読技術で多くのファンを獲得しています。
岩崎了さんの主なAudible朗読作品
- 🎙 『教場』(長岡弘樹)— 警察学校を舞台にしたミステリー
- 🎙 『ある男』(平野啓一郎)— アイデンティティを問う傑作
- 🎙 『罪の声』(塩田武士)— グリコ・森永事件を題材にした傑作
- 🎙 『神去なあなあ日常』(三浦しをん)— 林業をテーマにした青春小説
- 🎙 『成瀬は天下を取りにいく』『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈)— 本屋大賞作品
- 🎙 『虐殺器官』『ハーモニー』(伊藤計劃)— SF傑作
- 🎙 『フォン・ノイマンの哲学』(高橋昌一郎)— 知的興奮の一冊
- 🎙 『砦』シリーズ(夏川草介)— 医療小説
- 🎙 『きいろいゾウ』『罪の声』ほかにビジネス書朗読も多数
これだけの幅広いジャンルを朗読できる岩崎さんは、まさに「朗読のオールラウンダー」。文芸作品からSF、ミステリー、ビジネス書まで、どんなジャンルでも安定したクオリティを発揮します。
『塞王の楯』での岩崎さんの朗読の魅力は、何といっても登場人物を見事に演じ分ける表現力。匡介の真っ直ぐな信念、源斎の重厚な師の風格、彦九郎の鋭い気概、京極高次の意外な温かさ、お初の凛とした強さ——それぞれの人物が、声色と語り口だけで鮮やかに立ち上がってきます。
戦国時代の言い回し、職人言葉、武将の威厳——どれも岩崎さんの朗読を通じて、まるでその場で語られているような臨場感を生み出します。特に大津城攻防戦のクライマックス、石垣を打つ砲弾の音、崩れる石を積み直す職人たちの掛け声——岩崎さんの声が、文字では得られない緊迫感をもたらしてくれます。
Audibleで聴くときのポイント
- 🎧 速度は1.0〜1.2倍がおすすめ(職人言葉の重みを味わうため)
- 🎧 戦国小説に慣れていない方は序盤の人物関係を整理しながら聴くと◎
- 🎧 大津城攻防戦のクライマックスは集中して聴ける時間に
- 🎧 ボリュームのある長編なので、数日に分けてゆっくり楽しむのがおすすめ
- 🎧 滋賀県(特に大津・近江)にゆかりがある方には、地元の歴史として特に響きます
聴いた感想
① 「職人小説」としての面白さに引き込まれた
本作を聴いて最も驚いたのは、「石垣を積む」「鉄砲を造る」という職人の世界が、こんなにもドラマチックだったということ。普段あまり戦国時代の細部に触れることがない私(ひより)でも、「石の声を聞く」匡介の世界に、すっかり引き込まれてしまいました。
「ほこ×たて」の対決を、極限まで深く描いた小説——そう表現しても過言ではないかもしれません。それぞれの職人の誇りと信念がぶつかり合う姿に、何度も鳥肌が立ちました。
② 京極高次とお初の夫婦が最高にいい
本作で最も愛おしいキャラクターと言えるのが、大津城主・京極高次と妻のお初。「蛍大名」「妻のおかげで出世した戦下手」と陰口を叩かれてきた高次の意外な信念と人間性が、物語を通じて鮮やかに描かれていきます。
そして、浅井三姉妹の次女として知られるお初の凛とした強さ。岩崎さんの朗読で聴くと、二人の夫婦の絆が本当に魅力的で、この二人をもっと好きになることができます。
③ 「最強の楯」の正体に号泣
物語の終盤、匡介が悟る「塞王の楯」の真の正体——これを聴いた瞬間、思わず涙が溢れました。単なる「石垣」ではない、もっと尊い何か。詳細はネタバレになるので書きませんが、「これこそが、この物語が直木賞を取った理由だ」と納得させられる、見事な伏線回収です。
④ 「楯」と「矛」、どちらが正しいのか?
匡介の「最強の楯」と彦九郎の「至高の矛」——同じ「泰平の世」を願いながらも、正反対のアプローチを取る二人。読者は最後まで、どちらが正しいのか答えを出せません。
しかし最終的に、二人が辿り着く答えは——「楯でも矛でもない。人の心が泰平を決める」という結論。これは現代の私たちが、安全保障や平和について考えるときにも通じる、普遍的なメッセージです。
⑤ 岩崎了さんの朗読が圧巻
11時間以上ある長編ですが、岩崎さんの朗読が見事すぎて飽きることなく一気に聴けるのが本当にすごい。匡介、源斎、彦九郎、京極高次、お初、立花宗茂、石田三成——これだけの登場人物を声色で演じ分けながら、戦国の重厚な空気をずっと保ち続けるのは並の朗読家にはできません。岩崎さんの実力が光るオーディオブックです。
項目別の評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ストーリー | ★★★★★ | 「楯と矛」の哲学的対決 |
| キャラクター | ★★★★★ | 主役級から脇役まで魅力的 |
| 歴史描写 | ★★★★★ | 戦国の臨場感が圧倒的 |
| 朗読 | ★★★★★ | 岩崎了さんの演じ分けが見事 |
| 余韻 | ★★★★★ | 聴き終えた後も長く心に残る |
🎯 こんな方におすすめ
- ✓ 戦国時代小説・歴史小説が好きな方
- ✓ 直木賞作品をチェックしたい方
- ✓ 今村翔吾さんの作品を初めて読む方
- ✓ 職人の世界に興味がある方(特に建築・武具好き)
- ✓ 重厚な人間ドラマを聴きたい方
- ✓ 「楯と矛」「平和と武力」というテーマに関心がある方
- ✓ 滋賀県・大津・近江ゆかりの方
- ✓ 岩崎了さんのファンの方
- ✓ 長編をじっくり聴き込みたい方
⚠ 注意したい方
- 戦国時代の戦闘描写が多いので、苦手な方はご注意を
- 登場人物が多いので、最初の数時間は集中して聴くのがおすすめ
- 11時間超の長編なので、まとまった時間が取れる方向け
まとめ|「楯」と「矛」が問いかける、人の心の物語
『塞王の楯』は、戦国小説の枠を超えた、「人間とは何か」「平和とは何か」を問いかける哲学的な傑作でした。
石垣職人と鉄砲職人——表舞台に立たない職人たちの戦いを通して、同じ目的を持ちながらも異なる手段を選ぶ人間たちの姿が鮮やかに描き出されます。そして最後に辿り着く「人の心」というシンプルだけれど深い答え——これこそが、直木賞を受賞した今村翔吾さんの真骨頂です。
岩崎了さんの実力派朗読は、500ページを超える長編を最後まで飽きさせず、戦国の風や石垣の重み、砲弾の音まで耳に届けてくれます。『成瀬は天下を取りにいく』を聴いて岩崎さんを知った方も、ぜひこちらの戦国小説で違った魅力を感じてみてください。
聴き終えた後、きっとあなたも「楯と矛、自分ならどちらを選ぶだろうか」と考えずにはいられないはず。そして、現代社会における平和や対立についても、深く考えさせられる一冊です ⚔️🌟
今村翔吾さんの他の作品『八本目の槍』『じんかん』『幸村を討て』などもAudibleで聴けるものが多いので、本作が気に入ったら、ぜひ続けて聴いてみてください。
Audible会員なら聴き放題対象作品。初めての方は30日間無料体験で試せます。塞王の楯を、ぜひこの機会に。
投稿日:2026年5月
— ひより —


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