法廷占拠 爆弾2 あらすじ

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『法廷占拠 爆弾2』あらすじと感想|「爆弾」続編をAudibleナレーター星祐樹さん・品田美穂さんの朗読で聴く

著者:呉勝浩/ナレーター:星祐樹・品田美穂/出版社:講談社(Audible版:Audible Studios)

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法廷占拠 爆弾2

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こんにちは、ひよりです。今回ご紹介するのは、呉勝浩さんの『法廷占拠 爆弾2』。
「このミステリーがすごい!」でも高評価を得た『爆弾』の続編で、あの爆弾魔スズキタゴサクが再び登場する話題作です。
法廷という密室で繰り広げられる緊迫の籠城劇に、掃除をしながら聴いていたはずが完全に手を止めてしまいました。
星祐樹さん・品田美穂さんお二人の朗読とあわせて、じっくりレビューしていきます。

『法廷占拠 爆弾2』のあらすじ

死者98名、重軽傷者500名超を出した未曾有の連続爆破事件から一年。東京地方裁判所104号法廷では、事件の被告人・スズキタゴサクの裁判が続いていました。5回目の公判で、捜査関係者として刑事の倖田沙良が証人として出廷することになったその日、傍聴席から突如として銃声が轟きます。

拳銃を持って法廷を占拠したのは、事件の遺族会に加わっていた20歳の青年・柴咲奏多。彼の要求は「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放する」という前代未聞のもの。生配信で全国民が見守るなか、法廷に囚われた約100人の人質を、警察は救い出せるのか——籠城犯・警察・そしてスズキタゴサク自身を巻き込んだ、三つ巴の心理戦が幕を開けます。

前作『爆弾』に続き、警視庁特殊犯捜査係の面々や野方署の刑事たちも再登場。密室と化した法廷の中で交錯する思惑と、外部で繰り広げられる捜査の駆け引きが同時進行するノンストップ・サスペンスです。

ひよりの感想

正直に言うと、前作『爆弾』のあの緊張感をもう一度味わえるのか少し不安もあったのですが、聴き始めてすぐにその心配は吹き飛びました。法廷という逃げ場のない空間に閉じ込められた人々の心理描写と、外部で右往左往する警察側の焦りが交互に描かれることで、家事の手が止まる瞬間が何度もありました。

今回特に印象的だったのは、実行犯である柴咲奏多というキャラクター。スズキタゴサクのような底知れない不気味さとは違い、社会への理不尽な怒りを抱えた「等身大の絶望」を背負っている人物として描かれていて、彼の動機が明らかになっていく過程には胸をつかれるものがありました。

犯罪者側の緊迫した心理と、警察側の人間くさい葛藤、そしてスズキタゴサクという不気味な存在感——この三者三様の視点が交錯することで、単なる籠城サスペンスにとどまらない重層的な読み応え(聴き応え)のある一冊に仕上がっています。前作を未読でも楽しめますが、『爆弾』から続けて聴くとより深く味わえるはずです。

ながら読書ポイント

展開のテンポが速く、次々と場面が切り替わるので、通勤や家事のお供に聴いていても飽きずに集中を保てます。続きが気になって家事の手が止まりがちなので、時間に余裕があるときに聴くのがおすすめです。

著者・呉勝浩さんのプロフィール

生年 1981年生まれ
出身 青森県八戸市
出身大学 大阪芸術大学映像学科
デビュー 2015年『道徳の時間』で第61回江戸川乱歩賞を受賞
主な受賞歴 第20回大藪春彦賞(『白い衝動』)/第41回吉川英治文学新人賞・第73回日本推理作家協会賞(『スワン』)
主な作品 『道徳の時間』『白い衝動』『ライオン・ブルー』『スワン』『おれたちの歌をうたえ』『爆弾』『法廷占拠 爆弾2』など

呉勝浩さんは、2015年に『道徳の時間』で江戸川乱歩賞を受賞してデビューした小説家です。以降、社会の理不尽さや人間の本質に鋭く切り込む重厚なミステリーを発表し続け、『スワン』では吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞を受賞。『おれたちの歌をうたえ』『爆弾』と2年連続で直木賞候補に選ばれるなど、高い評価を受けています。

前作『爆弾』は「このミステリーがすごい!」「ミステリが読みたい!」でW1位を獲得し、映画化もされた大ヒット作。続編である『法廷占拠 爆弾2』も「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門第5位にランクインするなど、シリーズを通して高い人気を誇っています。犯罪者・警察・被害者、それぞれの立場から社会の歪みを描き出す筆致は、呉さん作品ならではの持ち味です。

ナレーター・星祐樹さん、品田美穂さんのプロフィール

星祐樹さん 1984年12月13日生まれ/東京都町田市出身/ケンユウオフィス所属
品田美穂さん 1月23日生まれ/新潟県出身/東京俳優生活協同組合所属(青山学院女子短期大学卒)

星祐樹さんは、アニメ『進撃の巨人』シリーズや『スーパーカブ』、洋画吹き替えでは『愛の不時着』のチョン社長役などを手がける男性声優。落ち着いた低めの声質と、緊迫した場面での抑制の効いた演技力に定評があり、Audibleでも重厚なミステリー作品のナレーションを担当することの多い実力派です。

品田美穂さんは、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『ピッチ・パーフェクト』の吹き替えなどで活躍する女性声優。感情の機微を丁寧にすくい取る演技が持ち味で、緊迫した状況に置かれた女性キャラクターの心理描写を説得力を持って表現します。

本作は法廷内外で多くの登場人物の視点が交錯する構成のため、男女のナレーターがそれぞれの立場を演じ分けることで、場面転換や心理戦の緊迫感がより鮮明に伝わってきます。お二人の朗読の掛け合いが、籠城事件のスリルを一層引き立てています。

よくある質問

Q. 『法廷占拠 爆弾2』はどんな作品ですか?

連続爆破事件の被告人スズキタゴサクの裁判中に法廷が占拠される籠城事件を描いた、呉勝浩さんの人気シリーズ『爆弾』の続編です。

Q. 前作『爆弾』を読んでいなくても楽しめますか?

単体でも楽しめますが、前作の登場人物や事件の背景が続けて描かれているため、『爆弾』から順番に聴くとより深く物語を味わえます。

Q. 「ながら読書」向きの作品ですか?

展開のテンポが速く場面転換も多いため集中して聴きやすい一方、続きが気になって手が止まりやすいので、時間に余裕があるときの「ながら読書」がおすすめです。

Q. Audible版のナレーターは誰ですか?

声優の星祐樹さんと品田美穂さんが朗読を担当しています。

まとめ

『法廷占拠 爆弾2』は、犯罪者・警察・被害者、それぞれの立場から社会の理不尽さを描き出す呉勝浩さんの傑作シリーズ続編。星祐樹さんと品田美穂さんの朗読が織りなす緊迫感が、法廷という密室のスリルをより一層引き立てます。ぜひ「ながら読書」でその臨場感を体験してみてください。

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