「これは、ある家の間取り図です。あなたには、この家の異常さが分かるでしょうか——」
2020年、YouTube動画として投稿されると1000万回再生を超え、書籍化後は200万部超のベストセラー、2024年に映画化(間宮祥太郎・佐藤二朗主演・興行収入50.5億円)と社会現象を巻き起こした不動産ミステリー。全身黒タイツ・白い仮面という唯一無二の出で立ちで本名・素顔・地声すべて非公開の覆面作家・雨穴(うけつ)の小説デビュー作です。
Audible版の声優陣は「Dr.STONE」千空役・「Re:ゼロ」スバル役でお馴染みの人気声優小林裕介をメインに、祐仙勇ほか豪華声優陣がドラマ形式で体験を届けます。間取り図という「視覚的な謎」がAudibleで声として届くとき、恐怖の質が変わります——。
📚 作品の基本情報
- タイトル:変な家
- 著者:雨穴(うけつ)
- ナレーター(声優):小林裕介(主演)、祐仙勇、水瀬真知、江田拓寛、小野慶子
- 出版社:飛鳥新社
- ジャンル:不動産ミステリー・ホラー小説
- 原作発表:2020年10月 オモコロにて記事・YouTube動画投稿(1000万回再生超え)
- 小説刊行:2021年7月20日
- 映画化:2024年3月15日公開(間宮祥太郎・佐藤二朗主演)・興行収入50.5億円
- 発行部数:200万部超(2025年時点)
- 続編:「変な家2 〜11の間取り図〜」(2023年12月19日刊行)
- Audible制作:MediaDo
- 収録内容:第一章「変な家」/第二章「いびつな間取り図」/第三章「記憶の中の間取り」/第四章「縛られた家」
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変な家
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📖 あらすじ
オカルト専門のフリーライター・雨穴(物語内では「私」として登場)は、知人の柳岡から相談を受けます。第一子の誕生を機に引越し先を探す柳岡が不動産屋に紹介された東京・狛江市の2階建て中古住宅——「開放的で明るい内装」と説明されていたものの、間取り図のある一点に奇妙な違和感があると言うのです。
間取り図を見ると確かに、一階に説明のつかない「謎の空間」がありました。雨穴は、大手建築事務所に勤めホラーやミステリーを愛好する知人の設計士・栗原に間取り図のデータを送り、電話で意見を求めます。
栗原の分析は衝撃的でした——謎の空間だけでなく、二階にはさらに不可解な設計が存在していたのです。
- 📐 一階の「謎の空間」——意図的に作られた、本来は不要な空間
- 📐 子供部屋を「すべての部屋が囲うように」配置した異様な二階の間取り
- 📐 窓のない子供部屋——外から子供を見せたくない、という意思
- 📐 二重扉のトイレ付きの部屋——独房のような密閉空間
栗原が導き出した「ある驚くべき仮説」とは——この家は、子供を徹底的に管理し、外から見せないために設計されているのではないか?
雨穴がその仮説をもとにネット記事を公開すると、一通のメールが届きます。「その家に心当たりがあります」——送信者は「宮江柚希」を名乗る女性でした。そこから、第二・第三の間取り図が発見され、一軒の家の謎が、近くの雑木林で発見された遺体と、おぞましい「因習」へと繋がっていきます……。
✍️ 著者プロフィール:雨穴(うけつ)
雨穴(うけつ)さんは、ウェブライター・小説家・YouTuber・イラストレーター・ミュージシャンとして活動する覆面クリエイターです。ウェブメディア「オモコロ」編集部員・バーグハンバーグバーグ所属。本名・素顔・地声はすべて非公開——全身黒タイツに目と口に穴のあいた白い仮面というトレードマークスタイルで、YouTube動画ではボイスチェンジャーを使用した独特の声で語りかけてきます。
子どもの頃はイギリス・サリー州に住んでいたことがあり、「イギリスの曇り空、雨のにおい、そして静謐で少し不可思議な文化は私の創作の原体験」と語っています。かつては漫画家を目指していたものの、自身の画力への問題意識から「文章で表現する方向」へ転向しました。
2018年、ウェブメディア「オモコロ」が主催する新人賞「オモコロ杯」第5回に記事を投稿して優秀賞を受賞し、オモコロメンバーとして活動を開始。同年からYouTubeでも活動を始めます。ペンネーム「雨穴」の由来は、自身が好きな「雨」と「穴」の二文字を組み合わせたもの——先輩ライター「夢顎んく」のペンネームへのリスペクトとして「全く関係のない漢字二文字」の方法を踏襲しました。
- 2018年:オモコロ杯第5回で優秀賞受賞→オモコロメンバー・YouTuber活動開始
- 2020年:「【不動産ミステリー】変な家」をオモコロおよびYouTubeに投稿——1000万回再生超え
- 2021年:「変な家」で小説家デビュー——200万部超のベストセラー
- 2022年:「変な絵」刊行——コミック化・文庫化、世界36か国以上で出版
- 2023年:「変な家2 〜11の間取り図〜」刊行——オリコン年間BOOKランキング1位
- 2024年:「変な家」映画化——興行収入50.5億円の大ヒット
- 2025年:「変な絵」がイギリス最大書店Waterstones・2025年Book of the Year最終候補
- YouTubeチャンネル登録者数170万人超え・総再生回数1億9000万回突破(2025年時点)
尊敬する人物に桑田佳祐(サザンオールスターズ)。特に影響を受けた日本の小説家として江戸川乱歩を挙げており、「自分のクリエイティブの基礎になっている」と述べています。趣味はウサギのイラストを描くことで、自ら「うさぎとロックと和菓子とオモコロが好き」と公言しています。
🎙️ ナレータープロフィール:小林裕介・祐仙勇
◆ 小林裕介(こばやし・ゆうすけ)——主役・雨穴役
1985年3月25日生まれ、東京都出身の男性声優です。ゆーりんプロ所属。3歳から10歳までイギリスに住んでいた帰国子女という経歴の持ち主です。中学時代に「らんま1/2」にハマり声優という職業を知り、「新世紀エヴァンゲリオン」の公開録音で生の演技の凄さに鳥肌が立ったことで声優を目指すようになりました。
現在は日本を代表する人気声優のひとりとして幅広く活躍しています。主な代表作は以下のとおりです。
- 『Re:ゼロから始める異世界生活』——ナツキ・スバル役(代表作中の代表作)
- 『Dr.STONE』——石神千空役(Dr.STONE全シリーズ)
- 『現実主義勇者の王国再建記』——ソーマ・カズヤ役
- 『炎炎ノ消防隊』——アーサー・ボイル役
- 『暁のヨナ』——スウォン役
- 『SHIROBAKO』——平岡大輔役
- 「ハイキュー!! 勝者と敗者」(映画)——松川一静役(祐仙勇さんと共演!)
Audible版「変な家」では主人公のオカルトフリーライター・雨穴(「私」)を担当。「謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋—— 間取りの謎をたどった先に見た、『事実』とは!?」という不動産ミステリーの語り手として、雨穴というキャラクターの好奇心と怖れを絶妙なバランスで体現しています。
◆ 祐仙勇(ゆうせん・いさむ)——設計士・栗原役
1982年1月10日生まれ、大阪府出身の男性声優です。81プロデュース所属。方言は関西弁、趣味・特技は料理とバイク。2011年にアミューズメントメディア総合学院声優学科を卒業し、翌2012年4月より81プロデュースジュニア所属として活動を開始しました。
アニメ以外にも海外映画・ドラマや海外アニメの吹き替え、オーディオブックの朗読でも精力的に活動しています。主な代表作は以下のとおりです。
- 『ハイキュー!!』——松川一静役(小林裕介さんと「ハイキュー!! 勝者と敗者」でも共演)
- 『Wake Up, Girls!』——浅津正樹役
- 『ランウェイで笑って』——周防一哉役
- 『RE-MAIN』——武藤雄介役
- 『おそ松さん』——ナレーション
- 外画吹き替え:「ドクター・ストレンジ」、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ほか
- ゲーム:「Days Gone」(ディーコン・セントジョン)ほか
Audible版「変な家」では建築設計士・栗原(「Kさん」)を担当。ホラーとミステリーを愛好するという栗原のキャラクターを、関西弁ネイティブの祐仙さんが落ち着いた語り口で体現します。間取り図を分析しながら淡々と「恐ろしい仮説」を述べていく場面の緊迫感が、本作の聴きどころのひとつです。
🎧 Audibleで聴くポイント
◆ 「間取り図」という視覚的な謎がAudibleで音声に変換される体験
本作最大の特徴は「間取り図という図形の謎」が物語の核にあることです。原作では実際に間取り図の画像が掲載されていますが、Audibleでは栗原(祐仙勇)が電話越しに間取り図を解説する形式で謎が明かされます。「頭の中で間取りを想像しながら聴く」という独特の体験は、むしろ映像で見るより想像力が刺激され、恐怖が増幅される効果があります。
◆ 豪華声優陣によるドラマ形式——ラジオドラマ的な没入体験
小林裕介(雨穴)・祐仙勇(栗原)に加え、水瀬真知・江田拓寛・小野慶子という声優陣がそれぞれのキャラクターを演じるドラマ形式。これはAudibleで一般的な「ひとりのナレーターが通読する」形式とは異なり、各登場人物に異なる声があることで物語がラジオドラマのように立体的に届きます。
◆ 「普段小説を読まない方」の入門書として理想的
Audible版のレビューでも「分かりやすさからのアプローチをとっているので、置いてきぼりにされず、スイスイ読み進められます」という声が多い本作。YouTubeの動画をきっかけに若い読者層に広がった作品であることもあり、Audibleでの入門書として最適です。「普段本を読まない人でも」「小説が苦手でも」という感想が多く、ながら聴きでも十分楽しめます。
◆ YouTubeで予習してからAudibleで深く体験
本作はYouTubeで第一章「変な家」に相当する動画(1000万回再生)が無料公開されています。まずYouTubeで雨穴の世界観と間取り図ミステリーの面白さを体験してから、Audibleで第二章以降の「書き下ろし部分」を聴くという楽しみ方も可能です。映画を観た方が原作で詳細を補完する楽しみ方も◎。
💬 ひよりの感想
① 間取り図という「誰でもわかる」謎の強さ
間取り図は不動産情報やマンション広告で誰もが見たことがある。その「日常の視覚」に不気味な意図が読み込まれていく過程の恐怖は、ホラー小説の常套手段(暗い館、古い呪い)とは全然違う「生活に密着した怖さ」を生んでいます。Audibleで聴いていると、頭の中で自分の家や職場の間取りを重ねてしまって、余計に怖い。
② 小林裕介さんの「好奇心と怖れのバランス」が絶妙
主人公の雨穴はオカルトライターですから、「怖い」けど「好奇心も強い」——この両方が同居するキャラクターを、小林裕介さんが自然に演じていました。「Dr.STONE」の千空のような知的で推進力のある語り口が、間取り図の謎を解くプロセスの面白さを倍増させていました。
③ 祐仙勇さんの「淡々と恐ろしいことを言う」設計士が怖い
電話越しに落ち着いた声で「子供を外から見せたくないという意思を感じます」「これは独房のようですね」と淡々と述べていく栗原の怖さ。感情的にならず専門家として分析する語り口だからこそ、その「冷静さ」が逆に背筋を凍らせます。祐仙勇さんの安定した声質がその「専門家感」をしっかり体現していました。
④ 200万部の意味——「本を読まない層」を巻き込んだ現象
雨穴さんが記者会見で語ったとおり、本作が若い世代に刺さった理由のひとつはYouTubeでの動画展開です。動画を入口として書籍・Audibleへとつながる流れは、本作が「本の読み方の変化」のひとつの象徴でもあります。Audibleというメディアで体験することは、その流れの自然な延長線上にあります。
⑤ 後味の悪さとホラーの余韻が「続編を聴きたくなる」理由
本作のラストは「すべてが解決した」とは言い難い、じっとり残る後味の悪さがあります。それが雨穴ホラーの持ち味であり、「変な家2 〜11の間取り図〜」へと続く引力になっています。オリコン年間BOOKランキング1位の続編をAudibleで続けて聴く体験を、ぜひ。
⭐ 項目別評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| ストーリーの面白さ | ★★★★☆ | 間取り図の謎解きは圧倒的。後半の因習描写に好き嫌いが分かれる |
| キャラクターの魅力 | ★★★★☆ | 雨穴と栗原のコンビが絶妙。Audibleで声を得てより鮮明に |
| Audibleとの相性 | ★★★★★ | ドラマ形式×豪華声優陣でラジオドラマ的没入体験が実現 |
| ナレーションの質 | ★★★★★ | 小林裕介×祐仙勇という人気声優コンビが本作に命を吹き込む |
| ながら聴きのしやすさ | ★★★★☆ | テンポよく進む。怖い場面は単独で聴くのをおすすめ |
| 初心者へのおすすめ度 | ★★★★★ | ホラー初心者・本を読まない方・Audible入門に最高の一作 |
🙋 こんな方におすすめ
- ✅ 不動産・間取りに興味がある方(マイホームを検討中の方には特に!)
- ✅ 雨穴さんのYouTube動画を観て「続きが気になった」方
- ✅ 映画「変な家」を観た方・気になっている方
- ✅ 普段ホラー小説を読まない方——読みやすさが評判
- ✅ 小林裕介さん・祐仙勇さんのファン
- ✅ Audibleで「ドラマ的な体験」をしてみたい方
📝 まとめ
『変な家』は、「間取り図という誰もが見たことのある日常のもの」に恐怖を見出すという発想の勝利です。YouTube・書籍・漫画・映画・Audibleとメディアを越えて200万人以上を惹きつけた雨穴ワールドの入口として、Audible版は豪華声優陣によるドラマ形式という付加価値を加えています。
小林裕介さんの「好奇心と怖れが共存する語り口」と、祐仙勇さんの「淡々と恐ろしいことを言う専門家感」——このふたりのコンビが間取りの謎を解いていくプロセスを、ぜひ耳から体験してください。
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🏠 雨穴の作品(Audibleで聴ける)
- 変な家(本作)——200万部・映画化・不動産ミステリーの原点
- 変な家2 〜11の間取り図〜——2023年オリコン年間BOOKランキング1位。11の変な家の謎を追う
- 変な絵——世界36か国以上で出版されたミリオンセラー。絵を題材にしたホラーミステリー
投稿日:2026年5月 / 著者:ひより


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