プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下 あらすじ

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下』あらすじと感想|映画化で話題のSF傑作をAudibleナレーター井上悟さんの朗読で聴く

著者:アンディ・ウィアー(訳:小野田和子)/ナレーター:井上悟/出版社:早川書房(Audible版:Audible Studios)

こんにちは、ひよりです。今回ご紹介するのは、アンディ・ウィアーさんの『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下』。
『火星の人』(映画『オデッセイ』原作)で知られる著者による、ファーストコンタクトSFの金字塔です。
2026年にはライアン・ゴズリングさん主演で映画化もされた話題作に、休憩中に聴いていたつもりが、続きが気になって手が止まらない時間が続きました。
ナレーターの井上悟さんの朗読とあわせて、じっくりレビューしていきます。

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プロジェクト・ヘイル・メアリー 上・下

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のあらすじ

主人公のライランド・グレースは、真っ白い奇妙な部屋でたった一人、目を覚まします。ロボットアームに看護されながら長く眠っていたようで、自分の名前すら思い出せません。断片的によみがえる記憶と、身についた科学知識を頼りに、彼は少しずつ真実にたどり着いていきます。ここは宇宙船〈ヘイル・メアリー〉号——。

太陽エネルギーが指数関数的に減少する「ペトロヴァ問題」と呼ばれる災禍によって、地球は寒冷化による滅亡の危機に瀕していました。原因は、光を求めて恒星から恒星へと移動する未知の生命体「アストロファージ」。人類は、唯一この現象の影響を受けていない恒星タウ・セチへ調査船を送る「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を発動します。かつて優秀な科学者でありながら学会を去り、中学校の教師となっていたグレースは、地球の命運を託され、たった一人でこのミッションに挑むことになります。

そしてタウ・セチにたどり着いたグレースは、同じく自らの母星を救おうと奮闘していた異星人「ロッキー」と出会います。姿かたちも言葉もまったく異なる二人は、科学を共通言語にしながら、少しずつ心を通わせていきます。2021年の刊行以来世界的ベストセラーとなった本作は、2022年に第53回星雲賞海外長編部門を受賞。2026年にはライアン・ゴズリングさん主演で映画化され、日米同時公開されました。

ひよりの感想

正直に言うと、上下巻あわせて25時間を超えるボリュームに、聴き始める前は少し身構えていました。ですが、記憶を失ったグレースが少しずつ真実を思い出していく構成のおかげで、聴き手も彼と一緒に謎を解き明かしていくような感覚があり、休憩中に聴いていたのに気づけば予定の時間を大幅に過ぎてしまう日が何度もありました。

本作最大の魅力は、なんといってもロッキーとの友情です。言葉も姿も価値観もまったく異なる相手と、科学という共通言語だけを頼りに少しずつ理解を深めていく過程には、何度も胸が熱くなりました。派手などんでん返しがあるわけではないのに、二人が一つずつ課題を乗り越えていくたびに、自分まで一緒に喜んでしまうような没入感があります。

科学的な理屈や専門用語も多く登場しますが、すべてを完璧に理解できなくても物語の面白さはしっかり伝わってきます。ユーモアを忘れないグレースの語り口と、ロッキーとの掛け合いのテンポの良さのおかげで、長編でありながら最後まで飽きることなく聴き通せました。SFに苦手意識がある方にこそ、ぜひ体験してほしい一冊です。

ながら読書ポイント

上下巻で25時間超のボリュームですが、現在パートと回想パートが交互に展開する構成なので、休憩中や移動中に少しずつ聴き進めやすい作品です。倍速で聴くと現在と回想の切り替わりに気づきにくくなることがあるため、慣れるまでは等速がおすすめです。

著者・アンディ・ウィアーさんのプロフィール

生年月日 1972年6月16日
出身 アメリカ合衆国カリフォルニア州
生い立ち 素粒子物理学者兼エンジニアの父のもとに生まれ、宇宙開発に強い関心を持って育つ
デビュー作 『火星の人』(自身のウェブサイトで公開後、Kindle版・紙版が発売され世界的ベストセラーに)
主な受賞歴 第53回星雲賞海外長編部門(『火星の人』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の2作で受賞)
主な作品 『火星の人』『アルテミス』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』など
映像化 『火星の人』が2015年にマット・デイモン主演で映画化(邦題『オデッセイ』)。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が2026年にライアン・ゴズリング主演で映画化

アンディ・ウィアーさんは、宇宙開発への強い関心を抱いて育ち、長らく作家を志しながらソフトウェアエンジニアとして働いていた経歴の持ち主です。自身のウェブサイトで公開した『火星の人』が口コミで広がり、Kindle版・紙版が発売されると世界的ベストセラーに。2015年にマット・デイモンさん主演で映画化(邦題『オデッセイ』)され、全世界で6億ドルを超える興行収入を記録しました。

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、『火星の人』『アルテミス』に続くウィアーさんの長編第3作。2021年の刊行直後からベストセラーリストを賑わせ、ローカスのハードカバーベストセラーリストでは5ヶ月連続1位を記録しました。「サバイバル」から「異なる存在との共存」へとテーマを深化させた本作は、2022年に星雲賞海外長編部門を受賞し、2026年には満を持して映画化されました。

ナレーター・井上悟さんのプロフィール

誕生日 3月23日
出身 広島県広島市
所属事務所 アーツビジョン
その他の活動 朗読教室「楽読」主宰

井上悟さんは、小学校の体育館で観た『風の谷のナウシカ』をきっかけに声優を志したという広島県出身の男性声優です。アニメの吹き替えやナレーションを中心に活動しており、Audibleでは本作のほか、宮部みゆきさんの複数作品などの朗読も担当しています。

本作にまつわるエピソードとして特筆すべきは、この朗読の評判が業界内でも大きな話題となり、2026年公開の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』日本語吹替版で、デュボア役として抜擢されたこと。原作を朗読した本人が映画版のキャストにも加わるという、この作品ならではの珍しい巡り合わせでした。専門用語が多く登場する本作を、グレースのユーモアやロッキーとの掛け合いを生き生きと伝えながら、聴き手を置いていかない丁寧なテンポで読み進めています。

よくある質問

Q. 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』はどんな作品ですか?

記憶を失った状態で目覚めた主人公グレースが、人類滅亡を防ぐミッションの中で異星人ロッキーと出会い、友情を育んでいくアンディ・ウィアーさんのSF小説です。2026年に映画化されました。

Q. 科学的な内容が多くて難しくないですか?

専門的な科学の話も登場しますが、すべてを理解しなくても物語の流れは十分に楽しめます。SF初心者の方にもおすすめの作品です。

Q. 映画を先に観てしまっても楽しめますか?

はい。あらすじを知った上で聴いても、細かな心理描写やロッキーとの会話の機微など、原作ならではの魅力を十分に楽しめます。

Q. Audible版のナレーターは誰ですか?

声優の井上悟さんが朗読を担当しています。

まとめ

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、科学と友情の力で絶望的な状況に立ち向かう、アンディ・ウィアーさんのSF傑作。井上悟さんの生き生きとした朗読が、グレースとロッキーの物語をより一層引き立ててくれます。ぜひ「ながら読書」で、その壮大な宇宙の旅を体験してみてください。

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